熱中症患者の約半数が高齢者(65歳以上)ということをご存じでしょうか?
高齢者の方は、温度や湿度を感じにくくなっているため暑さを自覚しにくく、身体
に熱がこもりやすい特徴があります。
そして、熱中症に気が付いた時には症状が重くなっている場合もあり、注意しなけ
ればなりません。
屋外はもちろんのこと、家の庭や室内、そして夜間の熱中症にも気を付ける必要が
あります。
家の中だからといって安全だと思わないで下さい。
温度・湿度計を身近な場所に置き、定期的にチェックし、窓を開け風通しを良
くしたり、エアコンや扇風機を上手に使いましょう。
また、音や液晶などで危険度を知らせてくれる熱中症計を活用することもおす
すめです。
汗が出にくく、喉の渇きを感じにくくなっているため、意識をしてこまめに水
分を摂りましょう。
また、トイレに行くのが面倒で水分を摂るのを我慢することは危険なことです。
お風呂は、室温や湿度も高く、入浴中に沢山の水分を失います。
あまり長湯はしないで、入浴前後にはしっかり水分を摂りましょう。
一日三食バランスの良い食事と十分な睡眠をとり、身体の調子を整えることが
大事です。
睡眠中も思ったより汗をかいていますので、寝る前・起きた時に水分を摂るこ
とが大事です。
また、喉が渇いて目が覚めた時や、いざという時のためにも、枕元や手の届く
すぐ近くに飲み物を置いておくと助かります。
暑い時間帯は避け、朝方や夕方の涼しい時間帯に散歩などをして、身体に汗を
かく習慣つけ、体温調節をしやすい体作りをしていきましょう。
また、散歩の途中で何回かに分けてほんの少し(10秒位)早歩きを取り入れる
ことでも体力をつけることができます。
ただし、決して無理だけはしないで下さい。
困った時の連絡先(かかりつけの病院など)の一覧
をわかりやすい場所(家の電話機の近くなど)に貼
っておいたり、携帯電話を常に近くに置いて、すぐ
手に取れる状態にしておくことも大切です。